ブログ|医療法人社団柴田眼科

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玉蜀黍の摂取で、目の老化などを遅らせる

古代中国では薬として使用されていて、現在は食物として食べられているものが数多くあります。しかし、その一部は近年の研究で新たに素晴らしい効果が認められ、注目されています。今回はこのようなものの一つ、玉蜀黍(トウモロコシ)について、紹介します。

玉蜀黍は中国明朝の名医―李時珍(1518年 – 1593年)が編集した薬の専門書「本草綱目」に生薬として記載していました。 近年の研究ではトウモロコシの色素であるルテインとゼアキサンチンは、紫外線など有害な放射線から守るフィルターの役目をすると共に、抗酸化物質としてフリーラジカル(活性酸素)がもたらす細胞障害を防ぐ働きがあるとされ、目の機能強化、白内障や黄斑変性症などの眼病予防に役立ち、目の老化を遅らせます。

また、必須脂肪酸のリノール酸も多く含まれているので、コレステロールを下げ、動脈硬化の予防にも役立ちます。リノール酸は体の健康を維持するために大変重要な成分で、体内で合成されないため、食べ物から摂取しなければなりません。トウモロコシは、重要な摂取源といえます。

さらに、トウモロコシには、ビタミンが豊富に含まれています。特に『若返りのビタミン』と呼ばれるビタミンEはビタミンのなかで最も強い抗酸化作用を持ち、血行を良くし、冷え性、肩凝り、更年期障害の緩
和にも役立ちます。 トウモロコシは古くから漢方薬として、認められた歴史があると同時に、立派な食物でもあります。日ごろから摂取することによって、眼病の予防、目の老化を遅らせ、または、生活習慣病予防効果が期待できます。

蓮(ハス)の話

(ハス)は中国やインドなどでは神聖な花として扱われる植物です。その根茎のレンコンは日本で馴染み深い食品のひとつであり、長い食用の歴史を持っています。中国漢方では、蓮の各部位はそれぞれの効
果があるため、区別して利用しています。今回は蓮の各部位の概要を紹介し、次回から各部位の効果及び利用法を説明します。

蓮はスイレン科ハス属の植物で、学名はNelumbo nucifera GAERTNです。 その地下の根茎はレンコンです。生で食用すると、肺を潤わせ、血行を良くするなどの効果があります。熟して食用すれば、食欲増進、滋養強壮の効果が期待できます。蓮の葉は中国漢方では荷葉(カヨウ)と称し、古くから安全な痩せ薬として、利用されています。

また、高脂血症などにも効果があります。蓮の果実は蓮実(レンジツ)と言い、皮を剥いてから更に果実中心にある胚を抜き取ったものは蓮肉(レンニク)と呼ばれ、鎮静作用、強壮滋養などの作用を有します。蓮実の中心から抜き取った胚は蓮芯(レンシン)と呼ばれ、強心作用、血圧を下がるなどの効果があります。同じ植物でありながら、各部位に蓄積された有効成分が違い、薬理効果も異なり、区別して利用すべきなのです。

 

(ハス)の根茎の蓮根(レンコン)は中国、日本などで馴染み深い食品のひとつです。中国漢方では熟したレンコンは「調中開胃、益血補髄、安神健脳」とされます。言い換えれば、胃腸をよくして、食欲の促進、血行の 促進、睡眠をよくし、老化を遅らせる効果があります。生のレンコンは「清熱潤肺、涼血行?」とされ、体に潤いをもたらし、?血を取り除く効果があります。 夏場は生のレンコンをミキサで汁にして、そのまま飲めま す。

また、レンコン汁は蜂蜜、生姜汁、ブドウ、梨の果汁などと混合してから飲むと、夏の清涼健康飲料になります。 レンコンから得られた澱粉はお湯に溶かすと、美味しいお菓子になります。 レンコンの節も立派な漢 方薬です。それを煎じて、飲むと、痔の出血を治療する効果があります。 近代の薬理研究ではレンコンに含まれる食物線維がコレステロール、グリセリンエステルと結合して、便と共に排出させる効果が認められ、脂質の吸収を抑制してくれます。つまり動脈硬化や高血圧予防効果が期待 できます。

また、レンコンにはタンニン酸が多く含まれており、止血の働きがあり ます。 レンコンを切った時に糸が引きます。これは納豆やオクラ、里芋 などに含まれる糖タンパク質ムチンによるものです。胃壁を保護し、タン パク質や脂肪の消化を促進します。 他には、レンコンに鉄分、カルシウ ム並びに微量元素、タンパク質、ビタミンなどを豊富に有し、高い栄養価 値を持っています。 レンコンはお年寄り、女性、子供の健康維持に大い に貢献できるというわけです。

第22回日本緑内障学会

「大きな視神経乳頭を持つ緑内障患者の緑内障判定」
沖本聡志・山下敬子・柴田哲夫・木内良明

「PG単剤及び併用治療からデュオトラバ配合点眼液への切り替え効果の検討」
柴田哲夫(柴田眼科)・山下秀明(山下眼科)・斉藤喜博(さいとう眼科)・安井紫都子(安井眼科)

2題の発表を行いました。

第18回日本緑内障学会

「大きな視神経乳頭を持つ症例の検討」
山下敬子・柴田哲夫(柴田眼科)、曽根隆志・木内良明(広島大学)

兵庫県眼科オープンカンファレンス

「視神経低形成?緑内障?」
柴田哲夫(柴田眼科)

第19回日本緑内障学会

「プロスタグランディンの色素沈着に対する対策」
柴田哲夫(柴田眼科)