眼内レンズの種類について
白内障の手術を受けるにあたり、手術後の見え方が患者様にとって重要な要素となります。
患者様の日常生活をしっかりとお聞きして、患者様に合った眼内レンズをご提案できるように検査や事前カウンセリングに力を入れて取り組んでおります。
単焦点眼内レンズについて(健康保険適用)
- 遠くが見える=近くがボケる
近用眼鏡が必要!
- 近くが見える=遠くがボケる
遠用眼鏡が必要!
上図のように遠く・近くのどちらかに焦点を合わせることができる眼内レンズです。手術後は、眼鏡やコンタクトが必要となります。乱視用のトーリックレンズもございます。
多焦点眼内レンズについて(健康保険適用外)
上図のように遠く・近くともに焦点を合わせることができる眼内レンズです。手術後は眼鏡をかける必要がありません(眼鏡をかける頻度が少なくてすむ)。健康保険適用がとなります。乱視がひどい方用の多焦点眼内レンズにも対応しております。
先進医療の認定施設
当院は、厚生労働省より先進医療の認定を受けております。
全国の先進医療認定施設は346施設、兵庫県では39施設となっております。
先進医療の認定施設では、患者様が民間の保険契約で先進医療特約に加入されておりますと、白内障の多焦点眼内レンズの手術費用が保険会社から給付を受けて行うことができます。つまり、先進医療の施設認定を受けている医療機関で手術を受けた場合とそうでない場合の比較は、下記の通りとなります。
注① :先進医療特約に加入されていると、手術費用は保険会社から受け取ることができます。
手術の費用(片目) | 当院の場合 | 先進医療の認定を 受けていない施設 |
手術日までの診察、検査 | 健康保険適応 | 全額自己負担 |
手術費 | 2焦点 40万円 3焦点 50万円 ※注① |
全額自己負担 |
薬剤料 | 健康保険適応(数千円) | 全額自己負担 |
手術日以後の診察、検査 | 健康保険適応 | 全額自己負担 |
Add-on眼内レンズについて(保険適用外)
白内障の手術をすでに受けた方で、日常生活を送る中で、より良い快適な生活(眼鏡の必要がない、遠くも近くもみやすい)を希望される方に、すでに挿入した眼内レンズの上にもう1枚レンズを挿入することで、見え方を改善する方法があります。遠くにも近くにも焦点を合わせることができます。手術後の見え方を改善したいと考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。
見え方のまとめ
正常な見え方、白内障の見え方、単焦点眼内レンズの見え方、多焦点眼内レンズの見え方を比較できます。見比べてみてください。
白内障の手術を受けていただく患者様に手術後できるだけ快適な生活を送っていただくために、最適な眼内レンズをご提案できるようにスタッフ一同取り組んでまいります。お気軽にご相談ください。