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緑内障の方はスイミングにご注意?!

スイミングにゴーグルは欠かせません。 特に最近は、O-157事件などの影響で塩素濃度がかなり高くなっているように思いますがいかがですか。塩素濃度が高いと、水の中で目を開けると、とてもしみたり、目の表面に傷を作ったりすることもありますよね。そこで、ゴーグルを装着することが多いと思います。
ところが、最近の論文によると、ゴーグルをつけると眼圧が上がるという報告がありました。ちょっと考えると、ゴーグル内は陰圧がかかっているのだから眼圧が下がりそうに思えるのですが、眼圧が上がるんだそうです。
その理由はと言うと、ゴーグルの縁のゴムが目の周りに押し付けられ、その圧が眼球を圧迫するためと、この論文では考察しています。ゴーグルが小さければ小さいほど眼圧の上がる程度は大きいとも言っています。 緑内障の患者さんは気をつけたほうがいいかもしれませんね。

“ウィンク”は、ちょっとした意思の表示の為のサインであるようです

ところで、この”ウィンク=片目つむり”が、視力の低下や視野の異常を発見する良い方法でもあることを知っていましたか。

両眼とも視力が低下したり、片眼でも急激に視力が低下する病気の場合は、比較的早くに異常に気づくことができます。しかし、片眼の異常が徐々に進行するような場合は、両眼で見ていると異常に気づかず、ほとんど見えにくくなって初めて視力が低下したことが分かる場合が往々にしてあります。病気によっては、治療をしても時すでに遅く最悪の場合失明に至ることもあるのです。つまりもっと病気が早く分かっていればと悔やむことになるのです。

片目つむりによって発見できる病気は?

症状に左右差のある、また片眼に異常のある病気。
たとえば、慢性の緑内障がよい例と言えます。緑内障にかかると徐々に視野(見える範囲)が狭くなったり、中心近くに見えにくいところが出現してきます。その異常は、次第に中心部に迫り失明に至ります。片目つむりをすることにより、早期発見ができれば失明を免れることが可能です。
その他に、網膜剥離、糖尿病性網膜症、白内障、黄斑変性など重篤な病気が、片目つむりによって早期発見することができるのです。

片目つむりはどんな方法で、どんな症状に注意するのか?

右、左と交互に手で隠してみて下さい。または、交互にウィンクをしてみて下さい。
左と右の見え方に差はありませんか。どちらかが、見えにくいとか、かすんで見えるとか、見える像の大きさに違いがあるとかはありませんか。
見えにくい部分はありませんか。
黒いゴミのようなものは飛びませんか。

さあみんなで、ウィンクしましょう!

乳幼児の目の検診

乳幼児の眼科的な検診は、出生直後から就学時までに、幾度か行われることが望ましいとされています。その理由は、この期間に人生において最も旺盛に視機能の発達がなされ、しかも外界との視覚をとおしての学習がなされるからです。したがってこの時期での眼の障害は、なるべく早く発見して可及的早期に取り除かねばなりません。

そこでアンケート形式によって、就学前乳幼児の検診を試みてみました。下記の項目に当てはまる症状はありませんか。当てはまる症状があれば眼科を受診し診察を受けてみて下さい。

<生直後~3,4週>先天異常の発見

1. 黒目(角膜)の大きさは、左右同じですか。
2. まぶた(眼瞼)または目のはば、大きさは左右対称ですか。
3. まぶた(眼瞼)が腫れて、めやに(眼脂)がたくさん出ていませんか。
4. 瞳が白く光って見えませんか。

<生後3~4ヶ月>先天異常および視機能発達を阻害する因子の発見

1. 眼前で明るい光を当てると、まぶしそうにしますか。
2. 大きなおもちゃや両親の顔を追いかけようとしますか。
3. 目の動きがおかしいことはありませんか。
4. 斜視(目が内側によったり、外側によったり)は、ありませんか。
5. 涙や目やにがいつも貯まっていませんか

<生後6ヶ月~1才>視力および両眼視機能の発達を阻害する因子の発見

1. 斜視はありませんか。
2. 瞳が白く光って見えませんか

<2才>視力および両眼視機能の発達を阻害する因子の発見

1. 斜視はありませんか。
2. 顔を傾けてものを見ませんか

メガネと疲れ目

初老を迎えると、調節力(目の中のレンズを厚くして近くを見ることができるようにする力)の衰えが目立ち始め、さらにレンズ(水晶体といいます)が固くなってくるため近くにピントが合わなくなります。いわゆる、老眼の始まりです。自覚的には、疲れや、あまり本が読みたくなくなったなどです。無理に抵抗せず、適切なめがねをかけることが必要です。

また老眼以外にも疲れ目を生じる原因がでてきます。メガネがあわない場合はもちろん、女性であれば更年期障害などです。しかし、意外と多いのが遠視の方に調節力の衰えが加わり生じる疲れ目です。遠視の方は、本来は遠くも近くも見えにくいのですが、若いときは自分の調節力を使うことにより、遠くも近くもよく見ることができるのですが、年をとり前述のように調節力が衰えてくると、遠視をカバーできず、視力が低下したり、見えても常に調節力を使っていないといけないため疲れやすくなるのです。こういった方は、遠視のめがねをかけることにより、遠くもよく見え、さらに疲れ目も嘘のように無くなることがよくあります。

メガネは、本来医療用具と考えられ、眼科で処方されるべきものなのですが、眼科受診が面倒なため、直接メガネ店で検査し求められる方が意外と多いようです。しかし、前述したように、症状と眼科的検査により適切なメガネを処方しないと、疲労は募るばかりです。果ては強度の頭痛や吐き気を伴い、内科や脳外科の診察を受けなければならないこともあります。かすみ目や視力の低下がなくとも、目が疲れた、肩が凝るなどの症状がある場合は、一度眼科を受診し検査を受けてみて下さい。特に、若いときは遠くがよく見えたのだがという方は遠視による疲れ目があるかもしれません。

たかがメガネ、されどメガネ!