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枸杞子の力:肝臓と目に健康を

最近はスーパーなどの中華食材売り場で枸杞の実を売っているのをよく見かけます。色の美しさとほのかに甘みがあって、味にもクセがないことで人気があるようです。

中国漢方では、枸杞の実は枸杞子(くこし)とよばれ、「補肝腎・明目」の薬効があるとされ、肝と腎を補い、目に良いとされています。
枸杞子は我々の体にある五臓六腑の中でも最も大事な肝臓と腎臓の機能を強化する効果があります。 一方、目は肝臓の血の滋養に依存すると同時に、肝の機能状態を目に反映すると言われており、肝血不足の場合、目がかすむ、夜盲症、目の乾燥感や異物感、視力減退などの症状が現われます。

枸杞子にはベタイン・ゼアキサンチン・フィサリエン、ビタミンA、B1、B2、C、ミネラルなどの成分が豊富に含まれており、現代の薬理の研究によって次のことが証明されています。肝機能の保護作用、脂肪肝改善作用、免疫機能の増強と調整作用、老化防止、骨髄造血機能の促進作用、血中コレステロール・中性脂肪値の降下などです。つまり、枸杞子は目の健康、体全体の健康のために大きな力を発揮します。枸
杞子の利用法は極めて簡単です。新鮮な枸杞子は綺麗に洗ってから、ミニトマト感覚で食べられます。乾燥した枸杞子は干し葡萄のように、そのまま食べることもできますし、また、水に数分間漬けて、やや戻してから、スープ、お粥、煮物、炒めものとどんな料理にも違和感なく使うことが出来ます。特にお薦めはサラダに混ぜて、食べることです。

枸杞子は副作用もなく、摂取量も余り気にせずに、手軽に利用できる漢方薬の一つです。ぜひ試してみてください。