内反症(ないはんしょう)
内反症とは、瞼(まぶた)が内側を向いてしまい、まつげが目の中に入ってしまう症状です。まつげが目に入ってしまうので、角膜を刺激し、目に違和感(異物感)を感じたり、目やにが出やすくなったり、角膜炎を発症することがあります。原因は、先天的(生まれつき)もしくは加齢が原因によるものがあります。治療には、症状に応じた手術療法が必要となります。
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
瞼の痙攣は、疲れが原因で発症したり、片側顔面痙攣症・眼瞼痙攣という病気として起こります。疲れによる痙攣は治る可能性がありますが、片側顔面痙攣症・眼瞼痙攣の場合は治療が必要となります。
片側顔面痙攣症とは
顔の筋肉を管轄している神経が、脳の内部で周りにある血管に圧迫されることで、神経に伝わり、顔面の痙攣を引き起こします。
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは
ジストニア(筋緊張を調節する大脳基底核の機能障害による不随意的な筋肉の収縮)によって起こる筋肉の痙攣です。他にも筋肉が硬直したり、ねじれたりすることがあります。眼瞼痙攣を引き起こすと、両眼の瞼が痙攣(けいれん)します。その他には、目がまぶしく感じたり、乾燥したり、目がしょぼしょぼしたりします。運転中などに痙攣が起こると非常に危険です。なるべく早く治療するようにしましょう。
まぶたの腫瘍(しゅよう)
まぶたは、組織構造として、皮膚、筋肉、筋膜、軟骨などさまざまな組織から構成されているために、腫瘍ができやすいと言われております。まぶたの腫瘍には、霰粒腫(さんりゅうしゅ)、眼瞼黄色腫、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、乳頭腫、悪性の腫瘍などがあります。
症状が軽度であれば薬で治療を行うこともできますが、ほとんどの場合、切除する必要があり手術療法となります。
治療方法について
内反症(ないはんしょう)の治療
内反症の手術には、症状によって埋没法、切開法、眼輪筋短縮術などがあります。
手術は麻酔を使って行われますので痛みはほとんどありません。手術時間は約15分~20分程度で、当院では日帰り手術が可能です。
手術費用は、健康保険が適用となり、3割負担の方で約6,000円となります。
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の治療
片側顔面痙攣症の治療法としては
- 顔面神経を圧迫している血管を引き離す手術
- ボツヌスリ毒素を注射し、筋肉の緊張を和らげる方法
の2つがあります。
眼瞼痙攣の治療法としては
- ボツヌスリ毒素を注射する方法が有効となります。
治療費用は、健康保険が適用となり、3割負担の方で約12,000円となります。
医師の紹介
兵庫医科大学 形成外科 教授 垣淵 正男
所属学会・認定医
- 日本形成外科学会専門医
- 日本頭蓋顎顔面外科学会専門医
- 日本手外科学会認定手外科専門医
- 日本形成外科学認定 皮膚腫瘍外科指導専門医
完全予約制となっておりますので、お電話で日程調整し来院してください。