眼瞼下垂とは

主に加齢が原因で、上瞼(うわまぶた)が垂れ下がり、目が開きにくくなる病気です。瞼が垂れ下がってくるので、視界が制限されるために意識的に目を広げようとすることで、頭痛や肩こり、額にしわ等ができます。

眼瞼下垂の原因

眼瞼下垂の原因にとしては、

先天的眼瞼下垂

上瞼(うわまぶた)を持ち上げる筋肉(上眼瞼拳筋:じょうがんけんきょきん)が生まれつき弱くて起こります。

後天的眼瞼下垂

加齢が原因で、瞼を持ち上げる筋力が低下して起こったり、筋肉の働きを伝える腱膜が瞼板から外れてしまい筋力がうまく伝わらなくなってしまって起こります。

他の眼の疾患(白内障・緑内障などの内眼手術後)、コンタクトレンズ、重症筋無力症やホルネル症候群などが原因で起こります。

眼瞼下垂の症状

  • 瞼(まぶた)が垂れ下がってくる
  • 上瞼(まぶた)が重く感じる
  • 頭痛や肩こりがある
  • 目の疲れ(眼精疲労)がある
  • 額にしわができやすくなる などがあります。

眼瞼下垂の手術

眼瞼下垂の症状を改善するには手術療法が必要です。眼瞼下垂を引き起こしている原因によって、手術内容は異なります。手術方法には、挙筋前転法、眼瞼切開法などがあります。
当院では、兵庫医科大学 形成外科 教授 垣淵 正男が診察・手術を担当いたします。
手術は、日帰り手術が可能で、約20分~30分で終了します。
麻酔を使って行うので手術中の痛みはほとんどありません。

※眼瞼下垂の原因が他の疾患による場合の治療方法としては、(糖尿病、動眼神経麻痺、脳動脈瘤、重症筋無力症、パーキンソン病など)、それらの疾患の治療を行う必要があります。

眼瞼下垂の手術費用

眼瞼下垂の手術は、美容目的でなければ健康保険の適用となります。
手術費用は、3割負担の方で片眼:約30,000円、両眼:約52,000円となります。
※患者様の症状によって手術内容が異なります。あくまで参考にしてください。

医師の紹介

兵庫医科大学 形成外科 教授 垣淵 正男

所属学会・認定医

  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本頭蓋顎顔面外科学会専門医
  • 日本手外科学会認定手外科専門医
  • 日本形成外科学認定 皮膚腫瘍外科指導専門医

完全予約制となっておりますので、お電話で日程調整し来院してください。

手術後の注意点

  • 手術後は、瞼(まぶた)にガーゼをあてます。眼帯と違って、少し視界は悪くなりますが、両眼を手術した場合でも、日常生活を送ることは可能です。
  • 手術後、瞼が腫れたり、内出血することがありますが、約1~2週間程度で改善します。
  • 手術痕に赤みがある間は、直射日光は避けてください。色素沈着する場合があります。
  • 術後約1週間で抜糸します。女性の方でアイメイクが可能になるのは、抜糸後となります。
  • お酒やタバコは1週間控えてください。
  • 入浴に関しては、シャワー浴は翌日から可能ですが、傷跡が濡れないようにしてください。